Freeski ProShop BlackDiamond

カナダのウイスラーでカタログ撮影をする事になり､その時に出会ったのがトレバーピーターセン､とポールモリソンというフォトグラファー。その時トレバーの撮影現場に一緒に行って滑ったSTEEP & DEEPな世界に､モーグルと出会った時と同じ位の強い衝撃を受けた。スキー場のゲレンデの外の50度はあろう切り立ったシュート!クリフジャンプ!!全てがカッコよかった。その時､このSTEEP & DEEPな世界を日本に持ち込みクイックシルバーを売り込もうと思った。当時日本では基礎スキーが全盛でその手のハードコアな写真はなかったんだ。

帰国後さっそく､山と渓谷社とミウラドルフィンズの新しいエクストリームスキーの本､それからブラボースキーでその写真を使ってもらえることになった。モーグルをやっていた頃から雑誌社との付き合いがあったのですぐに受け入れられた。後にブラボースキーはポールモリソンやトレバーの写真が毎回のように使われ大きくイメージが変わっていった様に思う。

ブラックダイヤモンド誕生　94年

クイックシルバーでは約5年働き､沢山のサーファーやスキーヤー､そしてショップの人達に出会い世界が大きく広がった。と同時に自分のショップを持ち自分の自由な活動をしてみたいという欲求が芽生えた。当時自由が丘の某氏に相談､自分達は個性的なスキーを売り物にしてるから神田じゃないんだよね。という事で下北沢に格安の物件を探しいざ開業する事となった。

モーグルやエクストリームの世界をコンセプトにお店を作った。クイックシルバーの元同僚や石飛さん､岡本さんなどいろんな人の手を借りてなんとかスタートできた。
当時手に入れたバックカントリーに行く為のセキュラフィックスとシールを神棚みたいな所に置いて､クイックシルバーのウエアをメインにレアなグッズを探して来ては販売していた。

そんな片隅の小さなお店にあのモヒカンのグレンプレイクがやってきた。
当時のK2の社員さんはグレンを送り届けるとじゃ置いていきますので後は自由にしてください。いう感じだった。お陰で彼らとも友達になりその後日本国内や北米での撮影など数多く一緒に滑る機会も得た。
当時はグレッグスタンプのマルチーズフラミンゴやBlizzards of Ahhhsなどで彼も一躍スパースターだった。たまたま立ち寄ったお客さんが普通にお店にいるグレンを見てびっくりしていた。お店にはスコットシュミットやブラッドホームス､後には長野オリンピックの金メダリストのジョニーモスレーも来てくれた。

90年代､｢私をスキーに連れてって｣という映画も流行った。ある時お店の中で地べたに座ってスケートボード直していた店の店員と2人の時にあの映画の監督さんがやってきてこれスキー屋なんだっ!モーグルって面白いね的な感じでひとしきりお話させていただた事もありました。

1998年　踏切前に移転

ショップも順調になってきた､次はSURF SKATE SKIの3Sで『THE FREERIDEING MOVEMENT』を表現したいと思った。そのコンセプトでできたのが踏切の近くのお店。またまたいろんな人にお世話になって木をふんだんに使った気持ちの良いショップができた。

芳沢にはスキーとは別にもう一つ大事にしていた売り物があった。それはクイックシルバーの姉妹ブランドロキシーだった。お店の片隅でコツコツ育ててきたブランド。その延長線上でお話があり池袋パルコはROXXANEをオープン。日本で唯一のガールズオンリーサーフショップだった。苦労しながらもスタッフと共に形を作りいいお客さんも沢山きてくれた。これは5年がんばったけど今はなき伝説のお店になってしまった。

1998年　苗場スキー場にモーグルの専用コースをプロデュース!!!

同時に苗場スキー場に勤める親戚より専用モーグルコースの話があり当時アプレスキーと共催でモーグルコースを第3ゲレンデにどーんとオープン同時にワールドカップロッジのショッピングモールにもショップをオープンできた。慣れない作業や新しい環境で大変苦労もしたけどゲレンデやゲレンデの目の前でフリースタイルスキーをアピールできたのは後に市民権を得ていくための大きなファクターになったように思う。後にフリースキーがサロモンパークという形で加わり､JPやクッソン､ビンセントがデモンストレーションをやりツインチップスキーが本格的に販売されることに。その年かぐらでフリースキーオープン､翌年モーグルショップ共催でW GAMESを開催。フリースキーがどんどん盛り上がって来た。

下北沢SKATE!

そうこうしているうちに下北沢のお店はどんどんスケーターが集まって来た。スタッフの米ちゃんが作り出したレアなムーブメントが広がってきた。気がつくとカリスマショップみたいなものにもなっていた。一風変わっていたのは店の奥はスキーが置いてあるということ。スケートのお客さんがいつも不思議がっていたなあ。

1999年　スパイダー始める。

それはクイックシルバーがスノーボードメインになってしまったから。迷った末にアメリカのフリースキーのウエブサイトでスパイダーに興味を持った。スパイダーは大阪のオノトレというところが代理店で全くフリースキーでは知られてなかった。
さっそく電話をし営業の方(社長さんだった。)が来てくれた。スパイダーをクイックシルバーに代わるブランドに育てる第一歩だった。

ある時スパイダーの創始者のデイビットから携帯に電話があって､急遽コロラドに来いということになった。そこから代理店活動が始まった。最初は他社の中でやっていたが気がついたらBDの裏でSPYDER DIVISIONという形になり最終パウウェーブという形ができた。

2001年　フリーライドパーク､ネスカフェテレインパーク開始

苗場に念願のパークをアプレ､キャストと共同プロデュース。
フリースキームーブメントを後押しする。

2004年　苗場で念願のFIS モーグルのワールドカップ開催!

2005年　下北沢店またまた移転。

小田急線が地下鉄の計画を発表した。お店が計画に引っかかりお金もないのに自社ビルを建てる事になった。これはマジックだった。
新しいビルの2Fにショップをオープン。スパイダーコンセプトムンムンだった。徐々にスパイダーも人気が出て来て苗場と新店でスパイダーをアピール。

2006年　かぐら店開始!パウダーステーション!

かぐらのお店の話は支配人がファットスキーのレンタルを入れたいという相談から。その時ぜひうちにショップをやらせて欲しい。そこでファットスキーをレンタルしてパウダーの楽しさを知ってもらうというコンセプトでショップをやらせて欲しいという逆相談。支配人は大のパウダー好きですぐに話しに乗っていただけた。しかしその時はシーズン最初と最後が賑わうスキー場でシーズン中は人が少なかった。でも本当にパウダーが好きな人の集まりだった。滑れば滑るほどかぐらの魅力がわかってくる。そんないい場所だった。それはパウダーの日にはお客さんの笑顔がたくさん見られる場所と言う事。ちなみにパウダーステーションという名前は雑誌POWDER SKIの編集長がつけてくれた。

2009年　スパイダーからORAGE

スパイダーが本格的になった頃本国スパイダー社も社長がかわり日本も代理店が代わった。よってBDもスパイダーを終了する方向に。。。そんとき現れたのがORAGE。オラージュだった。他社が代理店をやめたばっかりだったがフリースキーヤーにとってこんないいブランドがあったのか!!と､BDは全ての力をオラージュに注いだ。同時にフリースキー板のライダースブランド4FRNT, 小物では知られたBULAも新加入。

2011 楽天　BD ONLINEショップオープン!!

下北沢､苗場､マリブテレインパーク､
かぐらパウダーステーション各店奮闘中!!!

今は亡きTREVOR PETERSENと五十嵐和哉さんERIC PEHOTAと始めた『NO WIMP TOUR』怖くなんかないよ体験で日本では味わえないSTEEP & DEEPな斜面を滑ろう的なツアーでした。94年始めて使ったシールとセキュラフィックス。思い起こせばパウダーへの想いはそこから始まっていました。
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